海バカ日誌

Cカードの豆知識



Cカードって何さ?
ダイビングをするための認定証の事です。
ダイビングショップによってはライセンスカードと呼んでいますが、厳密に言えば嘘の表現です。
Cカードは世界中で使えるダイビング技術の認定証の事です。
残念ながら、運転免許の様な国家資格ではないのです。
発行はあくまでも、民間団体です。
民間だからってナメてはいけません。それが世界で通用するのですから。
大手のCカード発行団体には以下があります。
PADI
BSAC
NAUI
この3団体より小さめだけど、やはり有名所としては
CMAS
SSI
大手じゃないけど、お世話になってるとこ(関東)
・AAA
ここで、後述しますが、CMASはCカード発行団体ではありません。わかりずらいので、ここで列挙しました。
ちなみに、CカードのCってCertification の頭文字なんですね。和訳すると、「証明, 検定; 証明書下付, 免許」だそうなので、ちょっと微妙?


PADIのはなし
Professional Association of Diving Instructorsの略
アメリカでは最大規模の発行団体
ウワサに拠れば米海軍をルーツに持つとか持たないとか。
世界で見ても最大規模の団体ですね。
創設は1966年。
一番初歩のライセンスを取るのに、NAUIやBSACより短時間で取れるのが嬉しい。
少々営利主義に走っているので、そういうのが嫌いな人にはお勧めしません。


BSACのはなし
The British Sub-Aqua Clubの略
イギリス発祥の団体で、世界では最も伝統と権威がある(らしい)。
チャールズ皇太子が名誉会長だって事だから、もしかしたら一緒に潜れる…訳はないか(笑)
世界で見ても最大規模の団体に加えられます。
創設は1953年。
イギリスに固執したい人はこっちでライセンス取得を。


NAUIのはなし
National Association of Underwater Instructorsの略
アメリカ発祥の団体で、日本国内でも超有名。
世界的に見て、PADIなどと比べると会員数は少ないが、有名なので安心できる。
講習に定評がある(らしい)
創設は1960年。


CMASのはなし
Confederation Mondiale Des Activites Subaquatiqueの略
ヨーロッパ圏および日本で有名。
CMASは非営利団体なので、直接団体が指導したり、カードを発行する事はない。(たぶん)
かなりしっかりした講習カリキュラムを制定しているので、CMASで講習受けたダイバーは信用がある。
国内のCMASの認定団体には、JEFF、STARS、JCSなどがある。


Cカード秘話
Cカードは民間団体が発行してるって言いましたよね。
じゃぁ、どんな団体でもいいのか?って言うと…
どんな団体でも発行できます。
例えば、ある日田中さんが思いつき、田中マリンクラブという団体を築きましたとします。
そして自分と友達にCカードを発行します。
内容は
田中マリンクラブ マスタースキューバーダイバー
という内容だったとします。
あぁ、これで田中さんたちはマスタースキューバーダイバーとしての称号が得られてしまいました。
スキューバのスの字も知らないド素人だったとしても!
さぁ、ここでこのカードが世界で通用するのか?
答えはYesともNoとも言えます。
全く何も考えていない現地マリンサービスなら、このカードだけを見てエアータンクを貸してくれるかも知れません。
しかし、実際に田中さんたちは素人です。当然事故が発生します。
事故が発生すると、発行団体主の田中さんが咎められるばかりでなく、こんな無名な団体のカードだけを信じて タンクを貸したマリンサービスも咎められます。
そこで、大抵のマリンサービスはタンクは貸しません。
だから、適当に作った団体じゃぁ、あまり意味がないんですね。


私の持ってるカードは無名団体発行なんだけど?
心配いりません。
殆どのマリンサービスは訳のわからない団体発行のカードは信用しないとは言え、
タンクを貸さないわけでもありません。
そこに書いてあるダイバーレベルがどのくらいの技術力なのか、予め調べる事ができるなら、
もちろん、そうしてますし、その余裕が無かった場合は、本人にインタビューします。
その応答と、ログブックという潜水記録を見て判断します。
また、事故の可能性の低い浅瀬などで、チェックダイブというものを行います。
必要最低限の事ができるな、と判断したら改めてタンクを貸したり、ポイントへ連れて行ってくれたりします。





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